老健 患者さん

独身の頃と違うなと実感する時

学生時代、先生から、子供を産んで育てる事はとても素晴らしい事、看護師として大きく成長するきっかけにもなる、
と言われてました。
その頃私はまだ独身だったので、その言葉の意味がよくわからず、深く考えてはいませんでした。

 

ところが、自分が結婚して出産を経験した時、初めてその言葉の重みというか、大切さを深く感じました。
独身の頃というのは、自分の事さえ考えていればいい、という状況です。
守る家族がいるわけではありませんから、命の大切さというのも、深く感じる事がなかったと思います。
結婚して子供が産まれ、自分に守るべき家族ができた時、命の尊さについて独身の頃と違う重みを感じるようになりました。

 

看護師の仕事をしている中で、いろいろな背景の患者さんと毎日接していますが、家族を残して先立つ事の悔しさや、
家族を失う事の悲しみや辛さを、心から感じるようになったんです。
患者さんに対する思いが強くなって、感情移入してしまう事も度々あります。
このように、自分の気持ちが変化してからは、仕事に対する思いというのも同じように変化しました。
今まではそれほど考えていなかったんですが、患者さんには、身体だけではなく、心のケアというのがとても大切なんだ、
と今では思っています。

 

それに、独身の頃というのは、自分の為に働いていました。
でも、自分の家族ができてからは、自分ではなく、家族の為に働いているという思いに変わりました。
独身の頃は、ちょっとした事でイライラしたり、仕事が辛かったりすると落ち込んだりしたんですが、家族の為に仕事をしていると思うと、
少しくらい辛い事があっても、我慢できる自分がいますね。
先生の言葉通り、子供を産んで育てるという事は、素晴らしい事です。